観空のすゝめ

皆さん、初めまして。日本ゲートキーパー協会TOKYOの中島崇と申します。今回のブログは僕が担当です。

相変わらず流行が続く新型コロナウイルスですが、テレビで見聞きする専門家の見通しは、短期での収束に悲観的です。長期戦になるだろうと聞くと不安も募りますし、気持ちも下がります。外出自粛で長く家に留まっていると、気持ちの落ち込みだけでなくストレスもたまります。そんな時、自宅の前や窓からでも簡単に出来るリフレッシュ方法を紹介したいと思います。

それは、「空を見る」です。皆さんの多くが日常的に空を見ているはずなので、当たり前すぎて「?」かもしれませんが、他のことをいったん止め、空を見上げ、その表情を観察するのがポイントです。 ちなみにタイトルの観空は僕が勝手につけました。

空の表情、それは自分のいる場所+太陽・月の位置+雲の組み合わせ等で決まり、今見上げている<この空>は一生で一度、絶対に二度と見ることが出来ません。一期一会、そう思うだけで、今この瞬間に見上げる空がちょっと特別な感じになりませんか?

しかし一期一会の特別感だけがおすすめの理由ではありません。空が見せる表情は実に豊かで、それがまたよいのです。日本晴れや曇天の日は、表情の変化が少ないのですが、雲がそこそこ浮かんでいる空は特によい出会いのチャンスです。例えば、何かに似ている雲を見ることもあります。下の写真(クリックすると大きく表示されます)は薄曇りの日、色の濃い雲が流れてきて、サンシャイン60の上をジャンプしているウサギのようになりました。こういう時は、何かちょっと得をした気持ちになります。

今まで見た空の中から、いくつか紹介させていただきます。これは元々夕日を眺めていたのですが、日が沈んでふと反対側を見たところ、暗くなった街は灯りがついているのに、東の空は一部の雲が昼間のように明るかったのです。仕組みは分からないのですが、沈んだ太陽の光が雲の上だけに当たっていたのかもしれません。昼と夜が同居しているような、珍しくて幻想的な空でした。 一方向だけでなく反対側も見てみるものだなぁと思いました。

次に、夏の空と言えば入道雲ですが、その表情も多様です。入道雲の醍醐味はモクモクの形と規模ですが、むくむくと成長するところを眺めるのも面白いのです。写っている飛行機が虫みたいで、入道雲の壮大さを感じます。

最後に、新宿で空を見上げると、建物の間に日暈(ひがさ)と呼ばれる雲が見えました。太陽光が氷の結晶で出来た雲を通り過ぎる時にこのような輪が見えるそうです。街中でも、このように興味深い空を見ることは出来ます。

みなさんも余裕があれば、いや、むしろ余裕がない時こそあえて少し時間をとり、空を観察して、気分転換をしてみてはいかがでしょう。毎回感動的な空に出会えるわけではありませんが、面白い表情を発見した時はちょっと嬉しくなるかもしれません。そして可能ならば写真を撮り、僕にも見せてください。

僕は空は大好きですので、機会があればまたブログで書かせていただきたいと思います。

最後にポイントのおさらいです。

    • 今やっていることを一旦止め空をじっくり観察(すぐに出来ます)
    • 見上げた空と反対方向も見てみる(逆を向くのもセットで)
    • 雲の形が何に似ているかを想像してみる(顔や動物が想像しやすいです)
    • 「○○のような空」と形容してみる(僕は表現力がないのでうまく出来ませんが)
    • 可能なら写真を撮り、シェアしてみる(facebookやinstagramで是非)

ゴールデンウィーク中も外出自粛は続きますが、お部屋の窓から、家の前から、また日用品の買い物時のちょっとした時間にでも、空を見上げてみてください。以上、観空のすゝめでした。

[GKT 中島崇]